原爆ドームで「〜してみた」はおかしい。 責任から逃れたいのか

【47×不二子】Happy Holiday を踊ってみた【in広島】
※リンク先はニコニコ動画


上の動画は、原爆ドームの前で、ミニスカ制服のおねえさん二人が、ポップな曲にあわせて踊ってるっていうやつ。
原爆の経験(戦争の経験)の象徴の原爆ドームの前で軽いノリで踊る(パンチラしながら)のがけしからんということで炎上してるみたい。


で、僕自身は、原爆ドームという題材を扱うのなら「アートだ」「個人の自由だ」という権利を主張することの前に、まず原爆ドームという題材が「真剣に取り組むこと」「慎重に扱うこと」を求められるテーマだっていうことを理解して制作するのが常識、良識だろうと思う。


そこで作者のこの動画の紹介コメントは不味かった。

こんにちはヽ(´▽`)/8がつ20、21にちで47と不二子たんは広島へ旅行に行っていました☆ 平和を祈って原爆ドームの前で踊ってしまいました(;´Д`)ノ 曲はタイムリープのHappy Holidayデス♪

僕はどうしても、この(;´Д`)ノという顔文字が、「平和を祈って踊る」という言葉の後ろにきていることにすごい悲しさを覚えてしまう…。なんじゃこりゃ。
youtube版のコメントは↓。

これは、あるとてもあふぉな女ニコ厨の物語。 とても気分がそがれるので、脳内フィルターをかけてごらんください。

ますます真剣だとは思えないコメント。


んで、もうひとつ悲しいのがこの動画のタイトルがニコニコでおなじみの「〜してみた」なところ。
ここからは完全に責任を放棄してるニュアンスがビンビン伝わってくる。
「俺は試しに〜してみて、動画をアップするけど、これを見るか見ないかはお前等の自由だから、嫌なら見るな。俺に責任は無い」
「思いつきでしてみただけですよ、特に深い思想や拘りは無いですよ、だから叩くな」
そりゃゲームのプレイ動画とか、害の無いもんならこの「〜してみた」でアップしてても何も思わないけど、この「平和を祈る」という作者のコメント)と「〜してみた」が入るタイトルを組み合わせる神経はどうかと思う。*1


この作者のコメントの背景には
・「平和を願う」って言うのがファッション感覚になってること
原爆ドームは広島の観光地のひとつに過ぎないという感覚*2
もあるんだろうけど、そろそろいつでも「〜してみた」で責任から(無意識に)逃げるのやめませんか。
せめて平和・戦争等複雑なテーマのときは真剣な態度を見せるべき。せっかく人気あるんだから。

*1:youtube版のやたら自分を卑下するコメントとの組み合わせも然り。

*2:動画の後半は広島観光名所めぐり・みやげ物を買ってる場面・お好み焼き食ってる場面などが続くこと/作者のブログhttp://ameblo.jp/47-47/entry-10130637956.html http://ameblo.jp/masakajin-m/entry-10130850203.htmlから