いまどきニコニコ動画ぐらい見ないと友達ができない

 塾講師や家庭教師として中高生を見ていると、ニコニコ動画を話題にしている子が多いのに気がつく。そういえば、去年あたりから、自分の周りでもニコニコ動画を話題にする友達も増えた気がする。
 もしかして、今どきの中高生は、ニコニコ動画を見ていないと友達ができないのかも。会話に入れないし。ちょうど入学シーズンなのでそんなことを考えた。新しいクラスで、ニコニコ動画をきっかけとして、それまで知らなかった人たちとワイワイ喋ることもあるだろう。そこでニコニコ動画を知らなければ、話しの輪に入れず、出遅れてしまう。「暗いやつ」「流行に疎い」みたいなイメージがつくかもしれない。
 もうだいぶ昔になるが、ポケモンが大流行したとき、小学生の間ではポケモンを持っていないと友達ができないことが社会問題になった。それと似たようなものなのかもしれない。
 学校で昨日のテレビの話をするのが習慣だと、一度見忘れると丸一日話に入れなくなる。だから毎日漏らすことなくテレビを見続けなければならない生徒は多いはずだ。これと同じで、毎日、ニコ動の人気の動画は一通り見ないと、学校で会話についていけないのだろうな、と思った。びみょ〜な繋がり(なんとなく時間をつぶすためにだべってる)のヲタグループなんかだと、その傾向はさらに強いだろう(話題が多彩なグループは幸せだと思う)。
 「2ちゃんねる」なんかは、ある程度「過去ログ」を見て、文脈や用語、傾向を掴まないと楽しめないけど*1ニコニコ動画もある程度継続的に追いかけてないと流行のネタが理解できなかったりするので(元ネタ探して見るしかない)、「ネタ」の仕入れも、けっこう重労働そう。

参考にした記事

 ニコ動の魅力は、うp主の「親近感」にあるんじゃなかろうか - 世界のはて←「親近感」は確かに重要な要素。その「親近感」が「内輪ネタ」というか「ニコニコが俺らの文化なんや!大人や教師にはわからんのや!」に繋がっていった結果、ニコニコネタが中高生の話題の中で大きな割合を占めてるのかも。

*1:はてな」とかもそう。あとmixiとか… ネット上のサービスは案外こんなものが多いのかな。「閉鎖的」と言い切るとちょっと違う気もするけど。「内輪ネタ」が近い?