俺たちおっさんは次の千年の恋人たちに謎を遺しすぎたかもわからんね

「恋愛って何ぞね?」というテーマ・謎に対して有効な答えがあるとは思ってないんだけど、次のようなおもしろい人力検索・エントリがあったので思うところを書いてみる。
彼女がいる人に質問です。彼女が欲しいです。彼女が欲しいが、作れない人が足りないことは何でしょうか。具体的、現実的に詳しくお願いします。その回答を参考にすれば彼女ができるようにお願いします。
(↑に対して)
「彼女がいない」より、「惚れない」ことのほうが深刻なのでは?


このエントリでは、元の質問に対して、他の回答者の答えより「遥かにクリティカルな条件」として

1.「誰かを好きになること」 

2.「その誰かに対して、(たとえ不出来不完全とはいえ)自分自身が関わって良好な関係を構築していきたいと願う」 

と書かれている。他にも

恋が恋として熱情を帯びて始まらないということこそが、問題として最も重要かつシビアなのではないか
(中略)
本気で異性の誰かを好きになって、その人に自分がどうコミットしていくのかを真剣に思い悩む、というパトスが湧き出る湧き出ないのほうが、「彼女を作るための10のtips」などといった小細工的問題よりよほどクリティカルではないか。
(中略)
そのような熱情を含まない恋愛というのは、冷めたスープのような、ひどくがっかりしたものなんじゃないか

ということが書かれている。
この、恋は妄想するものではなく実際にするもの、という実践的な恋愛感はすごーく意見合うし、よく言ってくれた!賛成!賛成!というところなんだけど、id:p_shirokumaさんがここから飛躍させた「昔はよかった」的なオハナシに、それは違う、と言いたい。

“彼女が欲しい”、かぁ。
 問いの立て方が、今風だなと思う。○○ちゃんと付き合いたいとか、××さんと一緒に夕食を食べたい、とかじゃなくて、“彼女が欲しい”。
(中略)
だから、最近は片思いすらしたことの無い男女が増えているのでは?と僕は考えるようになった。「モテるモテない」「彼女彼氏が欲しい」という問いかけやQ&Aなら頻繁に見かけるが、「特定の誰かが好き」「特定の誰かにアプローチしたい」という問いかけやQ&Aはあんまりみかけない。

今も昔も深夜ラジオの男の恋愛相談といえば
*「どうやったらモテるんでしょうか…俺も彼女欲しい」
DJ「まずは気持ちを明るく持とうぜ!あとリスナーの皆さんお知恵拝借!」
ってノリで始まるもんと思うのよ。いきなり○○先輩*1が好きじゃボケェー!!ってノリで相談してくるのはたいてい女の子*2なのよ。
もちろんid:p_shirokumaさんは懐古主義/昔の美化/ヤング・バッシングのつもりでこの記事をお書きになったわけじゃないと思うんですが、このエントリには


俺たちの時代はマジな恋愛があった!今の若いヤングの世代の恋愛はジャンクフードだ!ラブ・イズ・デッド!
っていうニオイも、どーしても漂ってしまうので、自称半分若者としてはどこか悲しいわけです…


「恋に恋してる人」って、若者の大半を占めるほど増えましたか?昔は少なかったんですか?
男性向け雑誌にモテテクが掲載されてない号なんてバックナンバー探しても見つからないんじゃないかな。
これと決めた、惚れぬいた女を落とすために足りない頭と足りない魅力、足りない度胸と足りないやる気を絞りつくして日々闘う、ってこりゃまるで「夜は短し歩けよ乙女」的な恋愛をしてる人が多い時代ってのも面白そうではありますが。いや、面白いな。ぜったい。

  • 今回のまとめ

やや脱線しましたが、「ラブ・イズ・デッドじゃないよ」と言いたかったのです。「昔はよかった」という感じで語ることはあんまりやってほしくないので、でしゃばってしまいました。

  • ふむふむと読んだ関連エントリ

http://d.hatena.ne.jp/maroyakasa/20080908
http://d.hatena.ne.jp/ululun/20080908/1220869231
http://d.hatena.ne.jp/heartless00/20080908/1220866568

*1:ごっつ余談やけど、ここ数年のラジオでは「バスケ部の先輩」人気が盛り返しているような気がする。ヤオミン効果か…いやそれはないか

*2:偏見かもしれないけど、経験上女の子が多い