生きてるだけで告白される対象性の破れっつうか恋愛バランスブレイカーってのがね…

私も22歳処女だけども
 普通に生きてたら性交渉の経験ないだろ、という意見はある意味で正しい。しかしそれは、男女世界におけるバランスブレイカーがいない場合である。
 世の中には「ほっといても告白される人間」がいる。このタイプの人間は容姿がいい女の子か、愛嬌のある女の子に多い。このタイプの人は、新年度にクラス替えがあればさっそく同じクラスの男子からメアドを聞かれて、しばらくメールしてたらいきなり告白される。部活に入れば先輩に告白される。大学に入れば必死にサークルに勧誘されて、飲み会に行ったら酔わされて告白される。その気がなくても合コンには誘われ、メアドを聞かれ、後日改めて会わないかと誘われ、告白される。
 そして告白される→付き合う→その延長としてセックスがある、と。いわゆる相手に困らない人である。こういう、「恋人はあっちから寄ってくるもの」的な人生を歩むバランスブレイカーがいる。
 中学・高校時代、このバランスブレイカーに影響されて周りの人たちも付き合いだす。だいたいカップルというものはグループ内でひとつできれば後は勝手に残ったもの同士くっついていくものである。まさに拮抗を破るバランスブレイカー。対象性の破れ。そして残りの者たちは言いようのない焦りに包まれる。あれ、もしかしておれ/あたし、モテないの?ここで彼らは恋愛に不条理感を抱く。非モテが誕生する。すべては、バランスブレイカーのせいなのだ。焦りに支配されない恋愛を楽しめる人などごく少数。なんという世の中だ。