落ち込んだとき、けっきょくは「根拠のない自信」が重要なんだよ

mix or join(集団に溶けこめない人たち
 すごく面白い。組織に溶け込めなかったときに、自分の可能性を信じられる人は他の組織に行ったり、何かに打ち込んだりするんだろうなあ。信じられない人は精神的にまいってしまう、と。実際はそんなに単純じゃないだろうけど、社会を動かしている法則のひとつであるとは思う。
 やっぱり、組織にどっぷりつかった人間から見ると、組織に溶け込めない人間って「だめなやつ」にしか見えないんだよなあ。別に日本だけの話じゃないけど、今は組織を重視する人間がまだまだ多数派だから、組織に溶け込めない人間は、つい世間全体から否定されているような気がしてしまって、負の感情がたまり、犯罪にもつながりやすい、と。実際はひとつやふたつの組織から否定されただけなのに、社会全体から否定されたような気がしてしまう。そこで社会自体に負の感情を抱くのは当然といえば当然の流れか。
 で、組織から否定されたとき、または社会から否定された気になってしまったとき、まだ自分の可能性を捨てきれないなら、次のチャレンジをしなければならない。そこで重要なのは、けっきょく「根拠のない自信」。たまたま入った組織に「だめなやつ」と決め付けられようと、失敗を重ねようと「俺はできる」という根拠のない自信を持っていないと、次に進めない。
 でも、今の日本人がもっていないものが、この「根拠のない自信」。乱暴に言うと、アメリカ人はもっている。日本の社会って、根拠のない自信を持っている人への目は冷たい。アメリカだと、根拠のない自信をもつことがアメリカンドリーマーなんだろう。
 そもそも、過去にうまくいったことがあるからといって、次もうまくいくとは限らないんだから、ほとんどの自信には根拠がないわけだ。いま、「成功者」とされている人たちが、根拠のある自信をもとに仕事を始めたかというと、そんなわけがない。根拠のない自信を恥ずかしがる必要なんてない。僕は、常に持ってます。(と、言うと甘ちゃんだと決め付けるのが日本のダメなところ*1。)

*1:日本だけじゃないけどね…特にトルコなんかきびしーと思うよ